ほとんどの企業がホームページを持っていますが、集客や売上のために活用できている企業が果たしてどれ位いるでしょうか。
「ホームページをつくったものの、集客につながらない」
「なぜ売上につながらないのか?直すポイントが分からない」
このような悩みを解決するには、集客できない原因を明らかにして集客のメカニズムを知ることが必要です。そこで今回は、ホームページで集客できない原因の把握、そしてデータ分析についてわかりやすく解説します。
ネットで集客を目指す経営者の方は、ぜひ参考にしてください。
ホームページから集客できない理由
ホームページで集客できない理由は、以下の6つが考えられます。
- アクセス数が少ない
- ページの情報量が少ない
- 他の商品、サービスとどこが違うのか分からない
- 信頼できる会社か分からない
- スマホ対応できておらず、見づらい
- どのように申し込むか分からない
順に見ていきましょう。
1.アクセス数が少ない
考えられる最大の原因は、アクセス数が少ないことです。集客には一定以上のアクセス数が必要となります。
ホームページを制作して満足したり、社員や名刺交換をした一部の人のみのアクセスにとどまったりしていませんか?それではアクセスは増えません。
アクセス数を増やすには、検索結果で上位表示を目指すための対策(WEB広告やSEO対策)を行い、ホームページをより多くのユーザーに認知してもらうことが必要です。
事業の規模によって、目安となるアクセス数は異なりますが、まずは自社のページのアクセスがどのくらい入ってきているのかをチェックする習慣をつけましょう。
2.ページの情報量が少ない
ホームページの情報量が少ないとユーザーは欲しい情報を得ることができず、ページ離脱につながります。
WEB上では商品について気軽に聞くということが出来ません。
店舗ビジネスの場合、店員さんに商品のことを聞けば答えてくれますが、ネットではそうはいきません。
だからこそ、商品の情報について不足が無いよう、多角的に商品の情報を記載する必要があります。
その上で、メリットデメリットを判断し購入の決断ができるように誘導することが大切です。
サービスの情報をほとんど載せていると思っていても、購入者は商品についての知識が全くない状態の可能性もあるのです。だからこそ、知りたい情報を出来るだけ掲載するようにしてくださいね。
3.他の商品、サービスとどこが違うのか分からない
情報量も大事なのですが、その中でも他とどう違うのかを分かりやすく明確に示す必要があります。他社の商品・サービスとの違いを明確にユーザーに伝えられなければ、自社商品・サービスに興味を持ってもらえないため、集客は難しいです。
他社商品と見た目は似通っていても、機能やアフターサポートの充実があれば自社の強みとなります。それらをタイトルなど目立つ部分でアピールすることで、他社との差別化となります。
集客には「自社の強みや魅力」「商品・サービスの特長」など訴求ポイントを絞ることが最も大切です。
4.信頼できる会社か分からない
人は、信頼できる会社から商品を購入します。なぜなら信頼できる会社が作る商品・サービスは、質の良さでも高い信頼性を期待できるためです。
では、信頼できる会社と思われるためには、どのような情報が必要でしょうか?
例えば、今までの実績、創業してからの年数、事務所や店舗の綺麗な写真、第3者の推薦、メディアへの掲載履歴、専門家の推薦などが挙げられます。
販売実績の提示やホームページ更新を頻繁に行い、信頼性をユーザーにアピールしましょう。
5.スマホ対応できておらず、見づらい
総務省「令和5年版 情報通信白書」によると、2022年は8割弱の個人がスマホを保有し、スマホからホームページを閲覧する割合が高くなっています。スマホ対応できていないホームページは、スマホで見た際に検索文字が小さく表示され見づらいため、ページ離脱につながります。
見やすさを向上させるには「レスポンシブデザイン」を採用し、スマホ画面の大きさに合わせたページレイアウトでユーザーの滞在時間増加につなげましょう。
6.どのように申し込むか分からない
ホームページの終着地は、コンバージョン(成果)です。購入・資料請求・問合せなどのボタンやリンクの場所がわかりにくいと、ユーザーは他社ホームページから申し込みをしてしまいます。
終着地までの導線が明確であればユーザーが迷うこともなく、コンバージョン率も向上するでしょう。
これら6つの原因をそれぞれ改善を重ねることで、問い合わせや購入が増えるホームページとなっていきます。そして、どこに問題があるを知るために「データ分析」が重要となっています。
どこに課題があるかを明確に理解することで、効率的に対策を実施することが可能です。
次から具体的なデータ分析の方法について解説します。
集客できない原因をデータ分析で見つける方法
集客できない原因を探るために役立つ分析ツール「Googleアナリティクス」について解説します。Googleアナリティクスとは何か、目的、分析内容について見ていきましょう。
Googleアナリティクスでデータ分析し戦略に繋げる
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツールです。サイトに訪れたユーザー像を可視化し、ユーザー行動を把握することでWebサイトの効果検証に役立ちます。
集客できない原因を知るにはサイトの現状把握が必要です。自社サイトのアクセス状況を同ツールで分析し、対策を立てましょう。
たとえば、ユーザーがサイトを訪れた経路を分析し、もし検索経由が少ない場合はSEO強化を行うなどの施策立案ができ、集客につなげることができます。
このように、Googleアナリティクスを駆使することで効率的なWebサイト構築や広告戦略に活用できます。そのため、Webマーケティング戦略に最適なツールと言えるでしょう。
Googleアナリティクスで分析する内容
Googleアナリティクスでは、主に以下の4項目を分析します。
ユーザー像 | どんな人がどれくらいの頻度でサイトを訪れているか |
ユーザーの行動 | どこから来たかどのページをどの順番で閲覧したかどこをクリックしたか |
効果測定 | 施策の効果が出ているか |
モニタリング | サイト運用目標の達成度はどうか |
集客できない原因を探るために分析結果から仮説を立て、対策につなげることが重要です。たとえば以下の内容を、仮説と施策立案の参考にしてみてください。
- 特定のユーザー層の頻繁な訪問→そのターゲット層に絞ったマーケティングを展開
- クリックの多い広告→同種の広告で広告戦略を展開
- 閲覧数の多いページ→Webサイトの設計向上で閲覧数をさらに増やす
ホームページのデータ分析入門
データ分析で見るポイントは以下の5つです。
- アクセス状況
- 流入経路
- 検索キーワード
- ユーザーの行動
- コンバージョン率
基本の分析手順と、分析の際に押さえるべきポイントについても見ていきましょう。
1.どんなデータを分析すればいいのか
ホームページの分析ではユーザーの行動数値データを分析します。以下の5項目をチェックしましょう。
アクセス状況 | 訪れたユーザーの数、行動、ページ閲覧数 |
流入経路 | 自然流入(検索窓で検索)、広告流入、URL・リンクからの流入 |
検索キーワード | 何のワードで訪問したか |
ユーザーの行動 | どのページからどのような順番で閲覧したか |
コンバージョン率 | ユーザー数の対する成果の割合 |
分析結果後は、仮説を立てます。
具体的に以下のように行いましょう。
- ページ閲覧数は多いがユーザー数が増えていない→特定のユーザーが購入を悩んでいるが行動に表れていないため、成果までの導線が不明瞭なのではないか
- 想定した検索キーワードで訪問されていない→ユーザーの悩みを解決する内容となっていないのではないか
2.データ分析の基本的な手順
分析の大まかな手順は以下の3つです。ぜひ押さえておきましょう。
- 流入経路ごとのコンバージョン率を確認
→「広告」「自然検索」「SNS」など、強化すべき経路を把握 - ランディングページ(閲覧をスタートしたページ)ごとのコンバージョン率を確認
→成果に貢献したページの把握 - 設定したゴール地点の状況を確認
→「確認」ページを「購入完了」だと捉えてページ離脱していないかなど、コンバージョンしたときの離脱率の確認
3.データ分析初心者が押さえておくべきポイント
データ分析が初めての方が押さえておくべきポイントは2つです。
- 目的の明確化
- 仮説を立てる
まずは、ユーザーに何を届けたいのか、Webサイトの目的をはっきりさせましょう。
たとえば、自社のサービスの認知・商品の売上向上などです。目的がぶれていてはデータ分析結果が正確に行えず、その後の施策立案にも影響します。
目的に対して成果が出ていなければ、目的に対する現状ユーザーの動きの「差」は何か、仮説を立てることが必要です。
仮説を立てることで課題が浮き彫りとなり、改善のための施策立案や効果検証ができます。
成功するホームページ集客のための結論
成功するホームページ集客のためには、「データ分析」と「最適な戦略の選択」が重要となります。この二つの要素が組み合わさることで、ホームページの訪問者数を増やし、ビジネスの成長につながる可能性が格段に高まるのです。
データ分析による集客成功の共通ポイント
データ分析がもたらす共通の成功ポイントは、集客に必要な情報の洗い出しです。
ユーザーの行動、興味関心、訪問時間帯、地域など、各種のデータから分析を行うことで、潜在的な顧客像を正確に理解し、有効なアプローチが行えるようになります。
また、試行錯誤を繰り返すことで、ユーザーへの理解をさらに深めることができ、それぞれに合わせたWEB対策をすることが可能になります。これにより、ユーザーの満足度が向上し、ホームページへのリピート率が高まることが期待できます。
これからのホームページ集客戦略
これからのホームページ集客戦略は、1人1人のニーズに対応するパーソナライゼーションと、スマホファーストの考え方を導入することが重要です。
パーソナライゼーションでは、各ユーザーの訪問履歴や購入履歴をデータとして活用し、それぞれのユーザーに適した情報やサービスを提供します。さらに、スマートフォンの普及に伴い、モバイルユーザーにもアクセスしやすいホームページ設計が求められます。
最後に覚えておきたい6つのポイント
成功するホームページ集客には、以下の5つのポイントを覚えておくことが重要です。
1.アクセス数を増やす適切な対策が出来ているか
2.商品、サービスの情報量を増やし、理解を深めてもらう
3.他の商品、サービスとの違いを明確に示し、購入の決断が出来るようにする
4.信頼できる企業、店舗であることを示し、安心してもらう
5.スマートフォンで見やすいページを心がけ、離脱しないような設計をする
6.成約までの流れをスムーズかつ簡潔にし、ストレスを出来る限り軽減する
そして、これらのどこに課題があるかを分析できる仕組みを構築し、課題を改善しながら、ホームページを運用していくことが、成功への近道となります。
ホームページからの集客でお悩みならご相談下さい
ホームページの集客には分析と適切な対策が必要ですが、多忙な場合やより確実な対策をとりたい場合は、専門のパートナーに頼ってみてはいかがでしょうか。
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