【奈良県の冬イベント】冬を彩る灯りイベントは?『なら瑠璃絵』の料金や時間もご紹介!

奈良の冬は、歴史的建造物や町が美しい灯りに彩られ、寒い中にも温かさが感じられるシーズンです。

「なら瑠璃絵」をはじめとするさまざまなイベントが開催され、多くの人々が訪れます。家族や友人と一度訪れてみたい、と考える方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、奈良県で開催される冬のおすすめイベントをご紹介します。

幻想的なイルミネーションが楽しめる「なら瑠璃絵」の料金や開催時間についてもお伝えするので、冬の奈良で特別なひとときを楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

【奈良市内】冬の奈良のおすすめイベント

奈良市内で冬を楽しめるイベントとして有名なのは「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」です。ここでは、なら瑠璃絵をはじめとする奈良市内の冬のイベントをご紹介します。

  • 【奈良公園】冬の夜を彩る2月のイルミネーションイベント『なら瑠璃絵』
  • 【飛火野】『冬の鹿寄せ』は奈良の冬の風物詩
  • 【若草山】大規模に燃え盛る『若草山の山焼き』は迫力満点
  • 【春日大社】2月の『節分万燈籠』は冬の奈良観光におすすめ

順にみていきましょう。

【奈良公園】冬の夜を彩る2月のイルミネーションイベント『なら瑠璃絵』

正式名称「しあわせ回廊 なら瑠璃絵(以下、なら瑠璃絵)」とは、毎年2月初旬〜中旬の7日間にかけて、奈良公園一帯で行われるイルミネーションイベントです。

青く美しいライトアップが公園内を幻想的に彩り、訪れる人々を魅了します。

世界遺産の春日大社・興福寺・東大寺の3つの歴史的建造物と、奈良国立博物館を中心に瑠璃色の光の回廊でつなぎ、一面が深い青色のグラデーションで埋め尽くされます。

2025年はなんと、「奈良春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜 」での光の演出が復活しますので必見です!

毎年30万人(コロナ禍の2020年〜2021年を除く)を超える来場者数を誇る冬の奈良を代表する人気イベントを、ぜひお楽しみください。

■日時 2025年2月8日~2月14日(小雨決行・雨天は随時中止)

■場所 奈良公園一帯・春日大社・興福寺・東大寺

■アクセス 近鉄奈良駅から徒歩約5分、 JR奈良駅から徒歩約20分またはバス約10分

■問合せ先 0742-20-0214(なら瑠璃絵実行委員会)

■公式ホームページ https://rurie.jp/

『なら瑠璃絵』の料金や時間

出典:奈良観光公式サイト なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/07park/01north_area/narakoen/event/t7w3ur73gw/

「なら瑠璃絵」は毎年2月に開催され、入場料は無料です。ただし、夜間拝観やイベント入場券、マーケットのフードやドリンク代は別途必要になります。

開催時間は夕方から夜まで続きますので、夜の奈良公園をゆっくりと楽しめるでしょう。

2024年12月中旬時点では2025年イベント情報は未公開です。しかし例年通りの内容となることが多いようですので、以下では前回の料金をご紹介します。

【料金】
・歴史的建造物の夜間拝観をする場合:夜間拝観料300円〜1,000円
・なら瑠璃絵のイベント「冬七夕ロード」の入場券:(大人)500円
・瑠璃絵マーケット:フードやドリンク代
・しあわせココア(飲料)購入代金:500円 など

【時間】
点灯 18:00〜21:00
夜間拝観 17:00~20:00

詳しいイベント内容やアクセスは、「【なら瑠璃絵2024】しあわせ回廊なら瑠璃絵のスケジュールや料金、花火もご紹介。」で解説していますので、併せてご覧ください。

なら瑠璃絵最終日2月14日には奈良公園にバースデー花火も登場

「なら瑠璃絵」最終日2月14日は、奈良公園の誕生日。特別イベントとして「奈良公園バースデー花火」が打ち上げられます。

色とりどりの花火に加えて、奈良で生まれた鹿キャラクター「ロク」のデザイン花火も打ち上がり、より華やかな雰囲気に。思い出に残る特別なひとときを過ごせるでしょう。

なお、バースデー花火は春日野園地で見るとよりキレイに見えるようプログラムされているそうです!

【バースデー花火】
19:00~ 奈良公園バースデーイベント
19:30~ バースデー花火の打上(約10分間)

【ビュースポット
春日野園地(奈良公園一帯・萬葉植物園・春日大社・興福寺・東大寺でも見えます)

なら瑠璃絵から学ぶ奈良公園散策の注意点

ここでは、「なら瑠璃絵2025」をより楽しむための注意点をみていきましょう。実際に訪れた経験をもとにしています。

イベント期間中は奈良公園内は多くの人々で賑わいます。安全に楽しむために以下の2点に注意しましょう。

  • ポイント1.車で訪れる際は早めの到着を心がける

「駐車場が見つからずイライラ…」という事態を避けるため、当日は混雑による駐車場の確保に注意が必要です。

夕方に到着すると、近隣の駐車場が満車の状態です。30分以上探しても会場から徒歩20〜30分の駐車場しか空かないことも。

料金がリーズナブルで会場に近い駐車場を確保するためには、早めの到着がおすすめです。

  • ポイント2.鑑賞ポイントを事前に決めておく

イルミネーション会場である奈良公園一帯は、実際に歩くととても広いです。そのため、鑑賞ポイントを事前にある程度決めておきましょう。

とくに、夕方から見に行く場合は混雑して思うように移動できなかったり、小さいお子さまが一緒の場合は歩き疲れてしまったりする可能性があります。

「これは絶対に見たい」というイベントがあればそこを目指して行くも良し。「一帯を見て回りたい」という場合は早めに到着してゆっくりと散策しましょう。

点灯は18時です。点灯開始のタイミングから時間を逆算して到着するのも良いでしょう。

【飛火野】『冬の鹿寄せ』は奈良の冬の風物詩

出典:奈良観光公式サイト なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/04public/03hall/01north_area/esqtkr0rel/event/0exfktylqo/

奈良公園の飛火野(とびひの)では、冬の風物詩である『冬の鹿寄せ』が開催されます。

冬の澄んだ空気が感じられる中、シカたちがナチュラルホルンの音色に誘われて集まる光景は、奈良ならでは。その姿は圧巻で、奈良の冬を訪れた良き思い出となります。

通常25,000円/1日1組の予約制のところ、期間中は無料なのも魅力です。

■日時 2025年1月4日(土)~2025年2月24日(月)の【土日祝日】のみ
10:00~

ただし、2025年1月25日(土)・1月26日(日)は開催されません。
※1日1回のみ、雨天決行・荒天中止

■場所 春日大社境内地・飛火野(奈良市春日野町160)

■料金 無料

■アクセス  JR・近鉄 奈良駅から春日大社本殿行きバス 8分終点下車すぐ。又は市内循環バス 8分。春日大社表参道下車、徒歩10分

■問合せ先  0742-22-2388(奈良の鹿愛護会)

■公式ホームページ https://naradeer.com/event/shikayose.html

【若草山】大規模に燃え盛る『若草山の山焼き』は迫力満点

出典:奈良観光公式サイト
https://narashikanko.or.jp/event/wakakusayamayaki/

「若草山の山焼き」は奈良の冬の風物詩の一つです。

3,800mの草地に一斉に点火され、大規模に燃え盛る火の迫力はまさに圧巻。

古くから伝わるこの行事は、厄除けや五穀豊穣を祈願する意味を持ち、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼となっています。

山頂にある「鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)」という前方後円の巨大なお墓では、その昔、霊の出現を恐れて山に放火が絶えませんでした。

放火禁止令も効果がなく、ある時は東大寺まで延焼したことも。その後も幾度となく放火は続き、江戸時代末期には東大寺や奈良奉行所立ち合いのもと、定期的に山焼きが行われるようになったのです。

なお、若草山は新日本三大夜景のひとつ*。激しい火が燃え上がる一方で美しい夜景も楽しめる、そんなギャップも魅力です。

また、山焼き後には奈良県最大級とされる打ち上げ花火も楽しめます。15分間で600発もの迫力で一見の価値ありです。

*新日本三大夜景・夜景100選オフィシャルサイト「新日本三大夜景」
https://yakei.jp/official/big3.html

■日時 2025年1月25日(土)
大花火 18:15~
山焼き 18:30~
※荒天中止

■場所 奈良県奈良市 若草山一帯(奈良市雑司町469)

■料金 無料

■アクセス JRで大阪から御所駅下車 約1時間

■問合せ先 0742-27-8677(若草山焼き行事実行委員会事務局)

■公式ホームページ https://www3.pref.nara.jp/yamayaki/

【春日大社】2月の『節分万燈籠』は冬の奈良観光におすすめ

出典:奈良観光公式サイト なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/01north_area/kasugataisha/event/ya5lbglak5/

春日大社の「節分万燈籠」は、2月の節分に行われるイベントで、境内が3000基もの灯籠に照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。

燈籠は、平安末期より今日に至るまで、家内安全、商売繁盛など人々の諸願成就の願いをこめて寄進されたもの。現在は節分の夜と、夏(8月14・15日)に万燈籠の鑑賞が可能です。

奈良の歴史を感じられ、荘厳な歴史的建造物の雰囲気を味わえるため、初めて奈良を訪れる方にとって印象に残るイベントとなるでしょう。

■日時 2025年2月2日(日)
 燈籠点火 18:00~20:30

■場所 春日大社(奈良市春日野町160)

■料金 回廊内特別参拝:700円 献燈:初穂料3000円以上

■アクセス JR・近鉄 奈良駅から春日大社本殿行きバス 8分終点下車すぐ。又は市内循環バス 8分。春日大社表参道下車、徒歩10分

■問合せ先 0742-22-7788(春日大社)

■公式ホームページ https://www.kasugataisha.or.jp/calendar/winter02/

【奈良市外】冬の奈良のおすすめイベント

奈良市以外のエリアでも、さまざまな冬のイベントが催されます。ここでは、いくつかの魅力的なイベントをご紹介。冬ならではのイベントを楽しんでくださいね。

  • 【香芝市】奈良・香芝市の冬をライトアップで彩る『冬彩(とうさい)』
  • 【御所市】『茅原の大とんど』は奈良県指定無形文化財に指定
  • 【葛城郡】1,300年以上の伝統を誇る『廣瀬大社の砂かけ祭』
  • 【吉野郡】『御船の滝 氷瀑』は息をのむ美しさ

【香芝市】奈良・香芝市の冬をライトアップで彩る『冬彩(とうさい)』

香芝市では、冬の風物詩として「冬彩(とうさい)」が開催されます。数千本のロウソクと竹燈籠の灯りで市内がライトアップされ、美しい光の演出が訪れる人々を魅了するイベントです。

「家族が増えた喜び、失った悲しみ、
大切な人との2人きりの時間、
毎年の思い出、その一瞬を切り取った華やかさなど、

来場される皆さんの様々な想いを自由に託してほしい」
(公式ホームページより引用)

このような願いから開催されるようになり、今では香芝市を盛り上げる冬の祭典となっています。

イルミネーション以外にもアーティストによる演奏や、屋台ストリートに集まったキッチンカーなど食も充実。縁日や舞台演出なども用意されるため、イベントは大いに盛り上がります。

■日時 2025年2月23日(日)
16:00~21:00
※雨天・荒天中止

■場所 香芝市下田西3丁目8

■料金 無料

■アクセス 近鉄下田駅から徒歩約10分、JR香芝駅から徒歩約15分

■問合せ先   0745-44-3314(香芝市役所1階 市民協働課)

■公式ホームページ https://kashiba-tosai.com/

【御所市】『茅原(ちはら)の大とんど』は奈良県指定無形文化財

出典:奈良観光公式サイト なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/02west_area/kisshosoji/event/zva5a5lt38/

御所市の吉祥草寺で行われる「茅原(ちはら)の大とんど」は、巨大とんどが燃え上がる壮大な火祭りです。

⽥んぼに⽵やわらを集め、持ち寄った正月飾りやしめ縄など組み入れて束ねて作られた松明を燃やし、五穀豊穣や地域の平和を願って行われます。

とくに、高さ約6m・2対の松明を燃やす大とんどは奈良県指定無形文化財に指定され、圧巻の迫力です。奈良県内最大のとんどとして知られています*。

*奈良県「無形民俗文化財」
https://www.pref.nara.jp/61765.htm#:~:text=%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B4%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%80%81%E5%A5%88,%E6%8C%87%E5%AE%9A23%E4%BB%B6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

■日時 2025年1月14日(火)
19:40~

■場所 吉祥草寺(御所市茅原279)

■料金 無料

■アクセス 大阪からJR御所駅下車、八木行きバスに乗換え「茅原」下車

■問合せ先 0745-62-3472(吉祥草寺)

■公式ホームページ https://en-chan.com/dondo.htm

【葛城郡】1,300年以上の伝統を誇る『廣瀬大社の砂かけ祭』

出典:奈良県ホームページ
https://www.pref.nara.jp/65481.htm

葛城郡「廣瀬大社の砂かけ祭」は1,300年以上の伝統を誇る祭りです。日本書紀にも記載され、五穀豊穣を祈願するために砂をかけ合う独特の祭りとなっています。

祭りでは、頭巾で顔を覆った田人役と牛役が田植えの所作を行い、砂を雨に見立てて雨水の恵みを乞う、という意味で参拝客と砂をかけ合います。なお、参拝者は砂をかけ返すのが習わし。

激しくかけ合うほど豊作になるとされ、参加者同士盛り上がり地域の交流にも貢献しています。

参加の際は、上着(レインコートなど)やマスク、目を保護するもの(ゴーグル)が必須です。

■日時 2025年2月11日(火)
殿上の儀 10:30~
庭上の儀(砂かけ) 14:00~

■場所 廣瀬大社(奈良県北葛城郡河合町川合99)

■料金 無料

■アクセス JR法隆寺駅より徒歩約30分、近鉄池部駅より徒歩約25分

■問合せ先 0745-56-2065(廣瀬大社)

■公式ホームページ  https://hirosetaisya.p-kit.com/page0009.html

【吉野郡】『御船の滝 氷瀑』は息をのむ美しさ

出典:奈良県川上村ホームページ
https://www.vill.kawakami.nara.jp/kanko/photo_album/2021011200010/

吉野郡では、冬の寒さが作り出す自然の芸術「御船の滝 氷瀑(みふねのたき ひょうばく)」が見られます。

御船の滝は約50m、2段階の急傾斜を水が勢いよく流れます。氷点下で厳しい寒さが続くことによって、滝が凍り付くのです。

凍りついた滝の美しさは息をのむほど。まるで時間が止まったかのような見事な光景が見られます。自然の神秘を感じられ、写真映えするスポットでもあります。

ただし、風・気温など気象条件に左右されるため毎年見られるとは限りません。事前に天気予報や井氷鹿の里周辺ライブカメラを参考にすることがおすすめです。

また、山の雪道はとても危険です。道路の凍結があるため必ずスタッドレスタイヤの着用、もしくはチェーンの装着が必要です。充分にお気を付けください。

■日時 毎年1月下旬~2月初旬

■場所 御船の滝(吉野郡川上村井光)

■料金 無料
※「井氷鹿(いひか)の里」駐車は有料

■アクセス
冬期は車で走行可能なのは「井氷鹿の里」まで。以降、徒歩約1時間で御船の滝

【お車の場合】
国道169号から武光(ぶこう)橋を渡り、約5分で井氷鹿の里
【電車の場合】
近鉄大和上市駅下車後、やまぶきバス・ゆうゆうバスで「武木」停留所へ。
下車後、徒歩約1時間(春~秋)

■問合せ先  0746-52-0111(川上村観光協会)

■公式ホームページ https://www.vill.kawakami.nara.jp/kanko/photo_album/2021011200010/

冬の奈良に一度は訪れたい!冬季限定のイベントで楽しみましょう

奈良県では、冬ならではの美しいイルミネーション伝統的な祭りなど魅力的なイベントが数多く開催されます。

奈良の豊かな自然の絶景とともに、冬季限定のイベントもぜひ楽しんでみてください。奈良の魅力を堪能できることでしょう。