【2025最新】奈良イルミネーションは「しあわせ回廊なら瑠璃絵」!料金、花火もご紹介

古都・奈良の冬の風物詩「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」。

深く青い瑠璃色のイルミネーションで埋め尽くされた広い庭園に、荘厳美麗な雰囲気を感じる世界遺産の数々。
思わずため息が出るその美しさは、カップル・ご夫婦・家族連れにおすすめです。

今回は、なら瑠璃絵の料金をはじめ、花火・プロジェクションマッピング・夜間拝観など、なら瑠璃絵の魅力を解説します。来場を検討されている方は参考にしてみてくださいね。

なら瑠璃絵とは

「しあわせ回廊 なら瑠璃絵(読み方:ならるりえ)」は、例年2月8日〜14日に行われる人気のイルミネーションイベント。

冬の奈良を盛り上げようと2009年に開催以降、例年30万人以上もの来場者を迎えます。

なら瑠璃絵は、世界遺産である春日大社・興福寺・東大寺の三社寺を、瑠璃色にちなんだ「青い光」でむすびます。

青いグラデーションで埋め尽くされた奈良公園一帯と、世界遺産がもつ崇高な雰囲気が融合し、見る人に感動と温かい心の灯をともすことでしょう。

なお、瑠璃とは仏教でいう七宝などの宝石のうち唯一「青い」宝石のこと。春日大社は瑠璃灯籠(るりとうろう)、正倉院は瑠璃杯(るりはい)が納められるなど奈良とつながりの深い宝石です。

これらの由来から、瑠璃をモチーフに青に染まる古都・奈良の風景を絵画になぞらえ「なら瑠璃絵」と称されるようになりました。

なら瑠璃絵のスケジュール・料金

【スケジュール】
◇期間 2025年2月8日(土)~14日(金)

◇点灯 18:00〜21:00(最終入場20:45)

◇夜間拝観 17:00~20:00

◇場所 奈良公園一帯・春日大社・興福寺・東大寺

【料金】
各種イベントによって異なります。下記一覧表を参考にしてください。

イベント内容料金
①オープニングセレモニー
※初日のみ開催
無料
点灯式参加者先着100名に、冬七夕ロード入場券(花たんざく)プレゼント。
②夜間拝観◆春日大社御本殿特別参拝料 700円
◆興福寺中金堂拝観料 500円
◆東大寺 無料(外からの拝観)
③光の演出無料
④夜参り提灯無料
⑤冬七夕ロード花たんざく大人1,000円 
高校生以下500円 
小学生以下無料
⑥瑠璃絵マーケットフード・ドリンク代
⑦しあわせココア飲料 500円
粉末 大 2,000円 小 500円
⑧瑠璃絵BAR※NEW3,000円(花たんざく・1ドリンク付き)
⑨バースデーイベント(花火)※最終日のみ開催無料

なら瑠璃絵の見どころ

見どころは迫力満載の花火やプロジェクションマッピング、厳かながらも美しくライトアップされる三社寺の拝観です。

さらに、2025年のなら瑠璃絵では「奈良春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜 」での光の演出が復活!詳しく見ていきましょう。

花火のおすすめビュースポットとは?

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

なら瑠璃絵の見どころの一つ、「バースデー花火」が最終日に打ち上げられます。実は、奈良公園の145回目の誕生日を祝う特別な花火。これを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

もちろん無料でご覧になれます。約10分間という短い時間ですが、内容は期待以上。イルミネーションとのコントラストも、写真に映えそうですね。

バースデーイベントは19時~、花火の打ち上げは19:30~になっています。

昨年は奈良で生まれた鹿キャラクター「ロク」をかたどった花火も打ち上げられました。今年はどんな花火なのか楽しみですね!お子さまが見ても楽しめる内容となっています。

◇奈良公園バースデー花火 ※荒天中止時、順延なし
2月14日(金19時~バースデーイベント
19時30分〜約10分間の打上げ

◇おすすめビュースポット
春日野園地

プロジェクションマッピング

出典:なら瑠璃絵公式X

今年のプロジェクションマッピングは、春日大社の国宝殿にて奈良芸術短期大学の学生主催の光の演出があります。

なお、プロジェクションマッピングとは、建物などをスクリーンとして映像を投影し、表現やパフォーマンスを行うこと。平面ではなく立体物や空間に映像を映し、インパクトやスケール感ある演出で観客を楽しませることができます。

※開催については要確認(詳細は決まり次第SNSHPで随時お知らせ)
→なら瑠璃絵プロジェクションマッピング試写会動画はこちら

東大寺

出典:東大寺ホームページ

奈良時代、聖武天皇が当時の国力を尽くし建てた寺が、東大寺です。奈良の大仏は彫刻分門の国宝に指定されており、いまや世界中から人々が訪れています。

一方で、貴重な文化遺産である建造物・仏像を多く所有することでも有名です。世界最大級の木造建築「東大寺大仏殿」、奈良時代に創建された「南大門」、国宝指定で8mを超える「金剛力士像」などがよく知られています。

興福寺

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

興福寺は、三面六臂(さんめんろっぴ)をもつ「阿修羅像」、50mを超える木造建築「五重塔」が有名です。

その歴史の始まりは飛鳥時代、「大化の改新」を行った藤原(中臣)鎌足が病に伏し、妻が夫の平癒を願い建立されました。

平安時代には、同じく藤原一族の神社である「春日大社」を支配するほどに繁栄します。

明治維新後「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」により勢力は衰えますが、多数の仏教美術・仏像が保存され、現在でも日本有数の観光名所として知られています。

春日大社

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

春日大社は、平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために奈良時代に創建されました。

藤原一族の氏神として発展した春日大社は興福寺とも関係性が深く、平安時代以降も高い地位を保ち続けます。

現在、約30万坪の春日大社は世界遺産に指定され、東大寺・興福寺と並んで観光地として名高い存在です。

春日大社国宝殿には、古来より多くの貴族が参拝し神様へ奉納してきた「御神宝」が所蔵され、その数は3,000点に及びます。

なら瑠璃絵のイベント内容

イベントは以下の9つです。

  • オープニングセレモニー
  • 夜間拝観
  • 光の演出
  • 夜参り提灯
  • 冬七夕ロード(花たんざく販売)
  • 瑠璃絵マーケット
  • しあわせココアの販売
  • 瑠璃絵BAR
  • 奈良公園バースデーイベント

順に見ていきましょう。

オープニングセレモニー

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

オープニングセレモニーの点灯式に参加すると、先着100名に以下の特典があります。

  • 花たんざく(1,000円相当)

花たんざくは、後述の「冬七夕ロード」の入場券です。ぜひ初日から参加してみてくださいね。

夜間拝観(春日大社・興福寺・東大寺)

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

三社寺の夜間拝観は、公式サイトで日時を事前に確認のうえ、幻想的な雰囲気をゆったりと楽しみましょう。以下で、詳しくご紹介します。

  • 春日大社
  • 興福寺
  • 東大寺

◆春日大社◆

春日大社では、御本殿の夜間参拝のほか、石燈籠と釣燈籠に浄火が灯され情緒的な光景を見ることができます。

出典:HDRi structures「なら瑠璃絵3 春日大社万灯籠」

【御本殿夜間特別参拝】
日時:2月8日(土)・9日(日)・11日(火・祝)
時間:18時~20時30分(特別参拝 最終受付20時)
料金:特別参拝料 初穂料700円
特典:授与所開設

【二之鳥居より遙拝】
日時:2月10日(月)・12日(水)~14日(金)
時間:18時~20時30分

【燈籠点灯】
全日程:一之鳥居~二之鳥居までの仮設燈籠点灯
特別日(2月8日・9日・11日):御本社回廊内釣燈籠点灯、二之鳥居~南門までの石燈籠点灯

国宝殿特別展は、世界的な現代美術作家の杉本博司氏によるもの。春日信仰の名品のほか、新作も公開されるので楽しみですね。

◆興福寺◆

世界遺産・五重塔の美しく浮かび上がる姿をぜひ見に行ってみてください。

出典:大阪 at Night ブログ「奈良 興福寺五重塔 ライトアップ夜景」

【中金堂 夜間特別拝観】
期間:2月8日(土)~14日(金)
時間:17時~20時(最終入堂19時45分)
料金:大人500円
特典:御朱印授与(中金堂受付にて、最終受付19時45分)

◆東大寺◆

大仏殿が色鮮やかにライトアップされる一方で、金剛力士像は厳かに、迫力満点に照らしだされます。大仏殿には入堂できないため、中門「外側」から拝観しましょう。

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

【大仏殿】
期間:2月8日(土)~14日(金)
拝観方法:中門外側からの拝観(18時~20時)
特別演出:
・観相窓の開扉
・八角燈籠の点灯
・大仏殿、中門、南大門、金剛力士立像のライトアップ(20時まで)
※大仏殿への入堂はできません

光の演出

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

18時~21時まで楽しめる「光の演出」では、春日参道(鹿道の辻から二ノ鳥居)、興福寺北参道、東大寺鏡池、奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~庭園、浮雲園地会場など、各所で幻想的な光の演出が行われます。

三社寺をむすぶ街道がライトアップされる様子はきらびやか。寒い中で心は温まります。光の演出は、毎年工夫を凝らした仕様で、過去にはミストとレーザーの光の演出、七色に灯した提灯、写真のような光のオブジェなどがありました。

2025年はどのような景色となるのか楽しみですね!

夜参り提灯

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

瑠璃絵ナビゲーターが提灯を持って会場を案内してくれます。

参加は無料、約30分かけて片道を歩きます。コースは以下の3つです。

●春日大社コース 
 ①18時25分 ②19時
●東大寺コース 
 ①18時10分 ②18時45分
●興福寺コース 
 ①18時10分 ②18時50分

提灯の光を感じながらより深く奈良を知りたい方におすすめです。ご家族やご夫婦で参加されてみてはいかがでしょうか。

なお、各コース10分前から定員になり次第、受付締切です。事前予約はできませんので、早めに受付しておくと安心ですね。

詳しいルートはこちらから

冬七夕ロード

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

庭園イルミネーションを見るには「花たんざく」が必要です。

オープニングセレモニーの点灯式に参加すると先着100名に配られます。オープニングセレモニーに参加できない場合は、以下で入場券(花たんざく)を販売していますのでチェックしておきましょう。

【花たんざく販売時間・販売場所】

・販売時間
17:50~20:45

・販売場所
奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~ 能楽ホール前

庭園に一歩入ると、無数に敷き詰められた瑠璃色の光で魅力的な冬の奈良を体感することができます。おすすめのフォトスポットですので、ぜひ思い出の一枚を残してみてください。

現実からかけ離れた美しい光景は、人々の心に光をともしてくれるでしょう。

瑠璃絵マーケット

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

温かいフードやドリンクで冷えた体を温めましょう。ラーメンやココアをはじめ、多くの屋台が並びます。夕飯の時間帯は混雑しますので早めの利用がおすすめです。

【出店者一覧】
●ラーメン家みつ葉
●チキンバルふぉんてーる
●レストラン鹿野園
●十津川うどん 古道
●大和牛ホルモンの天婦羅 㐂一
●pizza minority ピッツァ マイノリティ
●ヤマトタコス
●maruichi coffee
●しあわせココア
※販売時間17時50分~販売開始。なくなり次第終了

奈良春日野国際フォーラムの前庭石畳にて行われます。

しあわせココアの販売

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

1615年創業・黒川本家による、奈良・吉野の本くず入り「しあわせココア。美しい光に包まれながら身も心も温まりましょう。

奈良春日野国際フォーラムの前庭石畳にて17時50分~販売開始で、なくなり次第終了ですのでお早めに。自宅用に粉末タイプも販売しています。

黒川本家ホームページはこちら

瑠璃絵BAR

各回20名程度、滞在30分の完全入れ替え制で開催される特別なバーイベントです。青い光に包まれながら、極上の一杯を味わえるでしょう。

開催は、2月8日(土)9日(日)11(火)のの3日間のみ。昨年は無かったこちらのイベントをぜひ楽しんでみてください。

開催日時:
・2月8日(土)
 ①18時40分~ ②19時30分~
・2月9日(日)
 ①17時50分~ ②18時40分~ ③19時30分~
・2月11日(火)
 ①17時50分~ ②18時40分~ ③19時30分~

料金:3,000円(花たんざく・1ドリンク付き)
場所:奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~2階特設会場
※当日受付のみ

奈良公園バースデーイベント

出典:しあわせ回廊なら瑠璃絵公式ホームページ

明治13(1880)年2月14日に奈良公園が開設され、今年は145回目のお誕生日となります。

時間:19時~
花火:19時30分~
場所:春日野園地
※荒天中止時、順延なし

昨年は奈良で生まれた鹿キャラクター「ロク」のデザイン花火も打上げられました。お子さま連れの方にもおすすめです。

出典:ROKU -ロク- | 奈良生まれの鹿キャラクター

なら瑠璃絵は予約できる?

なら瑠璃絵は予約制ではなく、当日に券売所にて購入します。

赤ちゃん連れや車椅子の方は、事前に以下の案内図でおむつ替えの場所や車椅子対応のお手洗いをご確認ください。

【境内案内図】
東大寺
春日大社
興福寺

なら瑠璃絵のアクセス

開催期間中は周辺道路が非常に混雑します。会場へはなるべく公共交通機関をご利用ください。専用駐車場はありません。

  • 電車……大阪方面から:
    JR大和路快速または近鉄電車でJR奈良駅・近鉄奈良駅下車。
    所要時間約40〜50分。
  • バス……近鉄奈良駅・JR奈良駅とも、春日大社本殿行・市内循環・高畑町行に乗車。
  • 自転車……登大路園地駐輪場もしくは浮雲園地駐輪場を利用。いずれも無料。

なら瑠璃絵公式情報はこちら

公式サイトでは、各種イベント情報や最新情報も掲載されていますので、随時チェックしてみることをおすすめします。ぜひ青に染まる古都・奈良の風景を楽しんでみてください。

くわしい情報はこちらから