奈良・月ヶ瀬村は、日本屈指の梅の名所であることをご存じですか?アクセスは奈良中心部から車で約1時間、バスなら約2時間以内。小旅行にもおすすめのエリアとなっています。
名張川の渓谷には、約1万本の梅の木が広がることから月ヶ瀬梅渓とも呼ばれ、今年もそこで「梅まつり2024」が開催されます。
今回は、梅まつり2024のアクセス詳細、駐車場、花の見ごろを地図や写真でわかりやすく紹介します。
月ヶ瀬梅まつりとは?
梅まつり2024は、2月11日〜3月24日、奈良市東部に位置する月ヶ瀬梅渓で開催される梅の花を楽しむイベントです。
月ヶ瀬梅渓に広がる月ヶ瀬梅林は、大正11年に国の名勝地として指定され奈良県三大梅林の1つとなりました。
梅まつり2024では、紅白に咲き乱れる月ヶ瀬梅林の景観を楽しみながらウォーキングや散策ができます。
たとえば、約40種の梅が咲く月ヶ瀬梅林公園、広大な梅畑を散策できる天神梅林、「きれい!」と思わず感嘆の声を上げる一目八景など、複数の絶景ポイントがあるんです。
なお、梅まつり期間中は、俳句大会・梅渓写真展・早春マラソンなどイベントが多く催されます。
中でも「写真コンクール」では、梅林内で撮影した写真を応募すると入賞作品は来年度梅まつりで展示されます。散策中にとびきりの一枚を撮るのも楽しいですよ。
月ヶ瀬梅林までのアクセス・駐車場・入場料は?
梅まつりメイン会場である月ヶ瀬梅林までのアクセス、駐車場、入場料を詳しくお伝えします。参考にしてくださいね。
①月ヶ瀬梅まつりまでのアクセス方法
バスでお越しの場合
JR奈良駅/近鉄奈良駅~月ヶ瀬梅林(尾山停留所) | 所用時間:約80分 |
なお、3月2日(土)〜17日(日)まで臨時バスが運行予定です(※下記参照)。
電車でお越しの場合(※下記参照)
車でお越しの場合
出発地 | 経由地・距離 | 所要時間 |
奈良方面 | 柳生経由32km | 約50分 |
京都方面 | 国道24国道163号68km | 約100分 |
大阪方面 | 西名阪自動車道名阪国道・五月橋IC 一般道 | 約95分 |
名古屋方面 | 東名阪自動車道名阪国道・五月橋IC 一般道 | 約105分 |
②月ヶ瀬梅林近くに駐車場はある?
「月ヶ瀬行政センター」前(下記地図の矢印部分)駐車場 | 料金:乗用車700円 |
梅まつり期間中、月ヶ瀬観光協会が提案する駐車場です。
料金は梅林の維持管理に役立ちます。ほか、個人で営業している駐車場は、以下地図を参考にしてください。
③月ヶ瀬梅まつりの入場料は?
入場料は無料です。
【開花情報】梅花の見頃は3月上旬~下旬
梅の花の見ごろは、3月初旬はところどころ満開、中旬が見ごろ、下旬は散り始めますが種類によって満開な梅を楽しめる場合も。
梅の花の楽しみ方は人によって違います。つぼみを含め咲き始めを好む方もいれば、満開の見事な花を楽しみにされる方もいます。
梅の花は種類や高低差によって開花時期が異なるため、開花情報を参考に足を運ぶ時期を決めてみてください。
なお、昨年は3月20日には散り始める一方で遅咲きの梅は満開でした。3月26日には梅は終わり、桜が咲き始めていたようです。
梅まつり2024の魅力は?見どころ3選を紹介!
月ヶ瀬梅林は日本政府が指定した名勝の一つです。ここでは、数々の美景の中でも梅まつりの魅力が伝わる3スポットを厳選して見どころを解説します。
見どころ①:高台に広がる一面の梅畑『天神梅林』
月ヶ瀬梅林のなかでもっとも高台に位置する天神梅林は、3月下旬が見ごろです。
屈指の広さを誇る天神梅林の梅畑は、歩けば歩くほど美しい景色に出会えます。鼻をくすぐる梅の香りに気分が上がりますよ。
地面が芝生になっているためピクニックのようにシートを敷いてゆったりと過ごすこともできます。
なお、隣接する梅林公園は品種園とも呼ばれ、全国から集められた約40種・約270本の育ちざかりの若木などが植えられています。一見の価値ありです。
見どころ②:月ヶ瀬海峡といえばここ『帆浦梅林』
あまりの美しさから月ヶ瀬梅林を代表するとも言われ、多くのメディアが取り上げポスターやチラシとなる帆浦梅林。
V字谷に流れる五月川の手前には色とりどりの梅の花が咲き誇り、その美しさにハッとさせられます。
そして見たことのないスケールの美景に感動し「来てよかった!」と感じられるでしょう。
周辺には、帆浦梅林を見渡せる展望台が数多くあります。さまざまなアングルからの絶景を堪能してみてください。
このエリアは出店も多く、食べて見て楽しむことができますよ。
見どころ③名張川や渓谷を見渡せる『一目八景』
月ヶ瀬梅林の一番の見どころで、誰しもが足をとめる美しさがこちらの一目八景(ひとめはっけい)です。
駐車場から徒歩約10分、きつい坂道を上りきったところに広がる光景に「すごい景色!」と言わずにいられません。
一面に咲き誇る梅の花、名張川がゆらりと流れる渓谷、渓谷の両側に広がる梅林、月ヶ瀬湖。まさに絶景です。
のどかな月ヶ瀬湖も、梅まつりの時期は華やいで見えますよ。運よく霧や星が出ていれば、普段とは違う美しさの一目八景を楽しむことができます。
月ヶ瀬梅林の周辺観光&グルメスポット
月ヶ瀬梅林周辺はどうでしょうか。ここでは、注目を集める観光スポットや食事処、癒しの温泉をご紹介します。とくに帆浦梅林や一目八景の周辺に店が多く出ているのでおすすめです。
月ヶ瀬の代表的観光スポット「龍王の滝」
龍王の滝は一つではなく、大小合わせて48の滝があります。
奥の大滝は落差5m程度、途中で岩にぶつかりながら段を作って落下する迫力が見どころです。
その歴史は古く、約1300年前に役の行者・小角(おずね)が発見し、修行の場に使っていたと伝えられています。
「白龍が現れた」という言い伝えもある、神秘的な雰囲気と清々しい空気をぜひ体感してみてください。
詳しくはこちら
月ヶ瀬村のランチはここ!
ウォーキング中にほっと一息つきたいな、と思う方もいらっしゃるでしょう。
ウォーキングコース周辺には茶屋がいくつかありますが、ご当地グルメなら「うぐいす茶屋」がおすすめです。
名物「梅うどん」は、おいしい出汁に溶け込む梅の味と香りが絶品。最後の一滴まで楽しむことができます。ほかにも梅にゅうめんや梅の香定食など、梅づくしなランチを堪能できますよ。
景色も良く、座敷席からは外の梅林と名張川を見下ろしながらお食事ができます。非日常的でなんともぜいたくなランチタイムです。
詳しい情報やメニューはこちら
散策の後は『月ヶ瀬温泉』で癒しのひと時を
狩野川沿いの山間に位置する月ヶ瀬温泉は、地下1,200mより湧く無色透明で㏗7.9のさらりとしたお湯が特徴です。
肌に優しく、入浴後はしっとり・もっちりとしたお肌に。神経痛や関節痛にいいと地元の方にも評判です。
素朴な雰囲気の一方で、展望露天風呂・源泉・ドライサウナ・水風呂などを備えた充実した施設となっています。
春は月ヶ瀬梅林の梅、秋は紅葉と四季折々の風情を感じられる秘湯で、旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
公式ホームページはこちら
月ヶ瀬と梅の歴史を知ろう
月ヶ瀬梅渓の歴史は鎌倉時代、帆浦梅林近くに位置する「真福寺」境内に梅が植えられたことから始まります。
江戸時代には、年貢を納めるため米に代わる収入源として「烏梅(うばい)」の生産が盛んになりました。そこで村人たちは競って山を切り開き畑を作り、一面梅畑の景観が誕生したのです。
最盛期には約10万本にもなった梅の木。年月とともに、名張川と渓谷の景観と相まってあまりに美しい月ヶ瀬の景色ができあがりました。
明治時代には、儒学者や文人墨客(詩文や書画に親しむ人)が絶景に魅せられたことで月ヶ瀬梅林は有名となり、大正11年には名勝として奈良公園・金沢の兼六園と共に第1号の指定を受けます。
現在では観光活動が盛んとなり、年間50万人もの観光客が訪れる月ヶ瀬村となったのです。
梅まつりは予約できる?
梅まつりは予約不要です。自由に散策しながら、美しい自然の織り成す景観を味わうことができます。
月ヶ瀬梅まつりの絶景を堪能しよう!公式情報はこちら
いかがでしたか?月ヶ瀬梅まつりは2月11日から3月24日まで開催されます。季節の絶景を堪能しに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
公式サイトでは、最新開花情報や見どころも詳しく掲載されています。事前にチェックしておきましょう。
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