【なら燈花会2023】燈花会は予約できる?見どころとアクセスを解説します!

すっかり奈良の夏の風物詩となった「なら燈花会」。たった10日間ではありますが、広大な古都奈良の各所にロマンチックなろうそくの火が灯ります。回を重ねるごとにろうそくの数が増え、カップルやファミリー層などが大勢訪れる夏の一大イベントとなっています。

今回はそんな「なら燈花会」の概要や歴史、見どころなどをお伝えしながら、なら燈花会の魅力を解説していきます。なら燈花会を初めて見る方、毎年楽しみにしている方はぜひ最後までお読みくださいね。

なら燈花会とは

なら燈花会は1999年から開催されている観光イベントで、毎年8月上旬の10日間、奈良公園や東大寺、春日大社など奈良の主要観光エリア一帯で開催されています。

夜には地面に多数設置されたろうそくに火が灯り、古都奈良の静寂な空間をほんのりと優しく照らし出します。

「燈花」とは、灯心の先にできる花の形をしたロウのかたまりのこと。これができると縁起が良いとされることに由来し、なら燈花会と名付けられました。

主催しているのはNPO法人「なら燈花会の会」を主体としたボランティアの方々です。一つ一つのろうそくに火を灯していくため、地域では毎年地元の方々や、観光客さえも参加して楽しめるイベントとしても知られています。

イベントと聞くとお祭りのような賑やかさをイメージする方もおられるかもしれません。しかし、なら燈花会は太鼓が鳴ったり賑やかな催し物があったりするわけではありません。そっと輝くろうそくの光を静かに楽しむイベントとなっていることを知ってくださいね。

なら燈花会の歴史

なら燈花会は、1999年に誕生した観光イベントです。翌年の2000年には「なら燈花会の会」が創設され、2回目のなら燈花会が開催されてから以降、毎年8月に開催されるようになりました。

2008年の10回記念には、手塚プロダクションとのコラボ企画により、ろうそくの灯りで「火の鳥」を描くなどたくさんの方々を魅了しました。

その後、2010年には熊本で、2012年には明治神宮で燈花会を実施するなど、なら燈花会の灯りが全国に知られていきます。

2020年には新型コロナウイルス感染対策のために無観客開催となり、ニコニコ動画やYouTubeにてライブを配信。春日大社や東大寺、興福寺にて「祈」の文字をろうそくカップで作り、コロナ収束を祈願しました。

昨年2022年は3年ぶりに有観客での開催となり、再びろうそくの幻想的な雰囲気を楽しむことができるようになりました。

2023年の今年は、春日野園地、浮雲園地、浅茅ヶ原、浮見堂、猿沢池と五十二段、興福寺、奈良国立博物館前、東大寺、春日大社の合計9つもの会場でろうそくの心地よい煌めきを楽しめます。

なら燈花会は予約できるの?

2023年のなら燈花会は8月5日(土)から14日(月)までの10日間開催されます。点灯時間は19:00~21:30です。

なら燈花会は、会場に入るのに予約は特に必要ありません。公共交通機関またはマイカーなどで直接会場にお越しください。

なら燈花会の見どころ

春日野園地

奈良公園のなかでもっとも広い面積を誇る春日野園地。東大寺大仏殿や東大寺南大門を望む多目的広場に、無数のろうそくが灯ります。東大寺と若草山のライトアップの光と、ろうそくの光が相まって幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

興福寺

奈良を代表する寺院のひとつである興福寺の周辺も、なら燈花会期間中はゆらめく美しいろうそくの灯りに包まれます。近鉄奈良駅から近いので、まずは最初に立ち寄ってみることをおすすめします。

浅茅ヶ原

奈良市内のメインストリートである三条通り界隈から訪れることができる浅茅ヶ原。地面に置かれたろうそくの灯りと、竹のオブジェにちりばめられた灯りの陰影を楽しめる一角となっています。

浮雲園地

奈良公園の中心部にある浮雲園地。春日野園地ほどの面積はありませんが、東大寺の南大門に通じる参道にあるため、非常に人出の多いエリアです。

浮見堂

なら燈花会2023

奈良公園・鷺池に浮かぶ浮見堂では、浮見堂を取り囲むように置かれたろうそくの灯りを楽しむことができます。

猿沢池・五十二段

興福寺五重塔から猿沢池周辺を結ぶ五十二段の石段と、猿沢池一帯が立体的なろうそくの火で灯されます。また、その灯りが猿沢池の水面に映るため、夢幻的な世界が広がっています。

奈良国立博物館前

毎年たくさんの方が仏像や仏画、仏教工芸品などを観覧するために訪れる奈良国立博物館。優雅に佇む洋館をほのかに照らすようにろうそくが灯されます。

東大寺

メイン会場の春日野園地に隣接する東大寺にも燈花会のろうそくが灯ります。古都奈良でもっとも人気があるとも言える東大寺では、通常17:30で参拝時間が終了しますが、なら燈花会の間だけは夜間の参拝が可能となります。開催日は13日、14日のみです。

春日大社

春日大社では、8月14日と15日に 境内の約3,000基もの灯籠に火を灯す「中元万燈籠 (ちゅうげんまんとうろう)」が開催されます。それに合わせて、なら燈花会のろうそくが灯りますので、さらに幻想的な雰囲気を楽しむことができます。ただし、なら燈花会は8月14日のみ開催となりますので注意してください。

なら燈花会のアクセス

なら燈花会の開催期間中は周辺道路が非常に混雑しますので、会場へはなるべく公共交通機関をご利用ください。

大阪方面からお越しの方は、JR大和路快速または近鉄電車に乗ってJR奈良駅・近鉄奈良駅で下車してください。所要時間は約40〜50分です。

また、各会場へはバスが運行されています。近鉄奈良駅、JR奈良駅とも「春日大社本殿行」「市内循環」「高畑町行」に乗車してください。

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ボランティアも募集中

「なら燈花会のサポートをしてみたい」
「ろうそくの灯りを灯すお手伝いをしてみたい」

という方は、サポーターとして事前予約申し込みが必要です。

燈花会の開催当日に、ろうそくの点火から消灯・カップの回収までのお手伝いがサポーターの役割です。また、燈花会運営に関するお仕事をすることもあります。

ボランティアは第一部、第二部の2つに分かれています。

第一部

受付時間 16:00~16:30
活動時間 17:00〜22:00頃
※お弁当支給あり

第二部

受付時間 19:00〜
活動時間 19:30〜22:00頃
※お弁当なし

ボランティアの募集対象は16歳以上の方となっていますが、16歳未満でボランティアに参加したい方は保護者同伴でご参加ください。なお、未就学児の方は参加できません。

募集人数は300名。募集受付期間は7月20日(木)までです。応募多数の場合はお断りすることがあるので、参加希望の方はなるべく早く申し込みをしましょう。

開催当日は、現地集合で交通費は自己負担です。動きやすい服装での参加が推奨されています。また、夜間に火を扱う作業となりますので、乳幼児をお連れの方は十分に配慮のうえ参加してください。

燈花会の公式情報はこちら

なら燈花会の公式サイトはこちら。

公式サイトでは当日会場へ参加できない方のための「おうちで燈花会体験セット」が販売されていたり、これまでの動画アーカイブが見られたりしますので、ぜひ当日までにチェックしてみることをおすすめします。